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火事から身を守る避難方法・逃げ方

2016/12/09 火事・火災
この記事は約 6 分で読めます。
消防車

自宅やオフィスで火事(火災)に巻き込まれた場合、素早く避難する必要があります。
しかしただ単に逃げれば良いというわけではありません。

火事に巻き込まれた場合は、最も自分の身を守れる方法で避難しましょう。
具体的にどのように避難すべきかをまとめました。

火事からの避難方法(逃げ方)

避難口
火事から避難する際に、正しい方法で避難しないと、建物から出られなくなります。

火事で死んだ人の死因で最も多いのが、逃げ遅れたことによる焼死です。

下記に記載した方法で素早く避難をして下さい。

とにかく早く逃げる

燃えている建物から避難して、無事に身を守るためにもっとも重要なことは「早く逃げる」ことです。

平成20年のデータになりますが、このようなデータがあります。

死亡に至った経過をみると、平成20年中の火災による死者数(放火自殺者等を除く。)1,419人のうち、逃げ遅れが792人で55.8%を占めている。その中でも「発見が遅れ、気付いた時は火煙が回り、既に逃げ道がなかったと思われるもの(全く気付かなかった場合を含む。)」が290人と最も多く、全体の20.4%を占めている
火事による死者の死因
引用元:火災による死者の状況

火事が発生すれば早く逃げると言うことは、当たり前のように感じますが、実は早く逃げられていない人が多いのです。

初期の火事の場合は煙がそこまで昇らず、また煙は天井を沿って流れるため、危機感を感じにくい傾向にあります。

また、大事なものを持って逃げようとしたり、周りの人に合わせてその場で待機してしまったりすることで逃げ遅れてしまいます。

火事に気がついて、自分で消化できないと判断した場合は、最低限必要なものを持って避難しましょう。
(火が既に大きい場合は、何も持たずに避難しましょう)

口を覆う

避難する際は、口をハンカチや服で抑えて避難しましょう。

この際にハンカチを濡らすと通気性が悪くなるので、濡らさないほうが良いでしょう。

ハンカチを通して呼吸したとしても煙を吸い込んでしまいます。深呼吸はせず必要最低限の呼吸で避難しましょう。

息を止めて走ることはやめましょう。

息を止めて走ると多量の酸素が必要になり、深い呼吸をしてしまいます。
深い呼吸は一度に大量の煙を吸うので、一度の呼吸で意識がなくなることがあります。

低い姿勢で逃げる

火事の場合には煙が多量に発生しますが、煙は空気より軽いため、必ず天井から覆っていきます。

ですので避難する際は低い姿勢になって避難しましょう。

低い位置のほうが酸素の濃度が濃く、また視界も良好です。

煙が天井を全て覆うと次は、側面を蔦って下に降りてきます。
煙が下に降りてくる前に何とかして避難しましょう。

火元の部屋のドアを締める

可能であれば、火元の部屋のドアは閉めたほうが良いでしょう。
ドアを締めることで空気が通る道を遮断し、火が燃え上がるのを防いだり遅らせることができます。

またドアを締めることで煙が流れてくることを防ぐことも出来ます。

ただし火元の部屋に近づけない場合は、ドアを閉めようとするのはなく、さっさと避難して下さい。

壁を触りながら避難する

煙が下に降りてくると視界が徐々に悪くなってきます。
そのような状態になると、煙の色は白から黒へと変化しており、さらに視界は悪くなります。

避難するときに前が見えない時は壁を、触りながら避難しましょう。

視界が悪くなるとパニック状態になってしまいます。
視界が悪いのに焦って逃げると、つまづく可能性があります。

落ち着いて壁を触りながら足元に気をつけて避難しましょう。

下に逃げる

これも当たり前といえば当たり前なのですが、火事の際は下(無理なら横)に逃げるべきです。

高層ビルで下の階が燃えている場合、混乱して上に逃げてしまうことが考えられます。

煙の「上に昇る速度」はとても早く秒速5mと言われています。これは人間が階段を昇る速さの比ではありません。

下の階が燃えさかっており、近づくことが出来ないという場合は上の階に逃げざるを得ません。

その場合は、極力火元の部屋から遠い階にまで移動して、窓側で救助を待ちましょう。

絶対に戻らない

無事に避難できた場合、何があっても建物内に戻ってはいけません。

せっかく避難することができたのに、戻るはずが無いと思いませんか…?
しかし色々な理由から戻ってしまうのです。

先程引用した、火災による死者の状況の画像を再度ご覧ください。
火事で亡くなった人の1.8%が、避難したにも関わらず再進入したことが原因で亡くなっています。

中にまだ人がいる、ペットがいる、大事なものが家の中にある
どの場合であっても、再進入してはいけません。

出口に近づけない場合の避難方法

はしご車
自分がいる場所から出口までの間に火元があって、出口に近づけない場合はどのように避難をすれば良いのでしょう?

窓から脱出する

出口に近づくことができない場合は窓から避難することを考えましょう。

窓から避難をする際に、2階程度ですと飛び降りて避難することは出来ますが、3階以上の場合は危険です。

雨樋(あまどい)を蔦って避難することができないか、隣の建物に飛び移ることができないか判断しましょう。

上記の方法で避難できないと判断した場合、消防隊の救助を待つことになります。
火元となっている階から極力離れて、窓側で救助を待ちましょう。

パニックにならない方法

煙
火事に巻き込まれると、パニックに陥り正常な判断が出来なくなります。

パニックになるには理由があります。
1つは視界がとても悪く周りが全然見えないこと。
2つは火事の煙は目に染み、喉を痛めること。

事前に想定していなかったことが起こることで、人はパニックになってしまうのです。

視界はとても悪くなる

火事の煙は最初は白色ですが、火が強くなるにつれ、白色から灰色へそして黒色へと変化します。

煙の色が濃くなれば濃くなるほど視界は悪くなります。
煙は外に出れば拡散されるので色が薄く見えますが、部屋に篭もるととても濃い色になります。

視界がある程度開けているとしても、出口が見えないとパニックになります。

ですので火事に巻き込まれると、視界はとても悪くなるということを事前に把握しておき
壁を触りながら少しずつ避難することを想定しておきましょう。

火事の煙は痛い

私達が普段接する煙は、無害なものがほとんどで、かぶったとしても多少咳き込む程度の煙です。

しかし火事のときに発生する煙は、刺激が強い煙です。
目はチカチカしますし、喉はイガイガします。有毒性がある煙の場合もあります。

煙の色が黒くなればなるほど煙の刺激性は増します。
さらに、発生する一酸化炭素の量も増え、危険性が増します。

火事の煙は、通常の煙とは違い、刺激性を持った有毒の煙であることを事前に把握しておきましょう。

まとめ

火事(火災)に巻き込まれたとき、最も大事なのは、素早く避難することです。

初期の火事であれば煙の色は白く量も少ないので、比較的落ち着いているはずです。
しかし火事が延焼するに連れ、煙に視界は塞がれてしまいます。

人は視界が悪くなるとパニックになってしまいます。
ですので煙が充満する前に素早く避難をしましょう。

建物内に自分以外に人がいる場合は、「火事だ!」と叫んで避難をしましょう。
火事に気がついていない人が逃げ遅れてしまう可能性がありますので。

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ライター紹介

防災ハック編集長

防災ハック編集長

防災ハックの管理しております、防災ハック編集長です。様々な天災・防災に関する知識がありますので、防災記事を「読みやすく」「わかりやすく」をモットーに書いております。皆さんの防災知識を高めることが出来れば幸いです。

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